こんにちは。
設計の中村です。
兵庫県西宮市にある武庫川女子大学 上甲子園キャンパス
建築家 遠藤新氏による設計(フランク・ロイド・ライト氏の愛弟子)
昭和5年(1930年)5月31日に竣工(開業)。
戦前のわずか14年間だけ超一流リゾートホテルとして営業し、その後は海軍病院や米軍の将校宿舎としての接収を経て、
1965(昭和40)年に武庫川学院の所有となり現在のキャンパスへと再生。
隣接する現代の新校舎は、2006(平成18)年に竣工。
近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの思想を正統に受け継ぐ、日本国内でも数少ない「ライト式建築」の傑作です。

・鳥が翼を広げたようなダイナミックな外観
建物は中央の玄関・フロント・メインロビーを軸に、左右に大きく広がる両翼(ウイング)の構成をとっています。
- 水平線の強調: 建物高さを低く抑え、深く張り出した軒(ひさし)によって水平のラインが強調されています。
- これはライトが提唱した、大地に根ざすような「有機的建築(オーガニック・アーキテクチャー)」の典型的な特徴です。
- 高低差による空間のマジック: 館内に入ると、小階段や天井の高さに変化がつけられており、奥へ進むにつれて閉鎖的な空間から開放的な空間へと劇的に視界が変わる、心地よいシークエンス(空間の連続性)を体感できます。

・素材の妙:陰影を生み出す日華石と特殊タイル
建築の表情を豊かにしているのが、使用されている独特な建材です。
見学は事前予約必須。
訪問した当時は解説付きで案内していただき、見どころ満載な建物でした。
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