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2020/12/03大幸住宅可児工房の考える「地域貢献」。工務店がこの街のためにできること【代表・畑佐卓インタビュー】

大幸住宅可児工房の考える「地域貢献」。工務店がこの街のためにできること【代表・畑佐卓インタビュー】 写真

今日は、代表・畑佐卓へのインタビューをお届けします。

 

今年は、「可児夏まつり2020」実行委員長と、可児市立今渡南小学校のPTA会長を兼任してきた畑佐。複数の立場からコロナの流行に直面し、さまざまなことを考えたそうです。

 

インタビューでは、畑佐の近況や家づくりにかける想い、これから取り組んでいきたいことなどを聞きました。ブログとしてはちょっと長いですが、きっと面白く読んでいただける内容になっているので、ぜひ最後まで読んでみてください。


コロナの流行と相次ぐ自粛。1人の親として感じた危機感

 

――今年は可児夏まつり2020の実行委員長に就任し、準備へと精力的に取り組む中で、コロナの感染が広がり始め、開催が中止に。残念がっている姿が印象的でした。

 

そうですね。業務と並行して準備を進めてきましたが、5月になり、中止が決まりました。初めての実行委員長ということもあり、今年の可児夏まつりにかける想いは大きかったので、とても残念でした。

 

可児夏まつりは、可児市で最も大きなお祭りで、開催には大きな予算が必要となります。そのため、早い段階から地元の企業・商店に協賛を募ってきましたが、コロナの影響が大きくなるにつれて、どこもお祭りどころではない状況となっていくのを感じました。
地元の方たちあっての可児夏まつりなので、安全面も含め、みなさんに負担をかけての開催は厳しいと判断し、泣く泣く中止とした背景があります。

 

 

――中止から時間が経ち、代表がいま同じようにエネルギーを注いでいることがあれば教えてください。

 

最近は地域の子どもたちの思い出づくりに力を入れています。実は8月に、可児市全域の小学生を対象としたスカイランタンの打ち上げイベントを開催する予定でした。でもこれも感染の再拡大などを理由に延期となっています。
今後、時期や場所を変えて開催できないか、検討しているところです。

 

――なぜ子どもたちの思い出づくりに力を尽くそうと考えたのですか?

 

私は4月から今渡南小学校のPTA会長も務めていて、その立場から何か地域貢献ができないか、ずっと考えていました。

 

今年は4月、5月と休校や自粛で子どもたちの家にいる月が続き、3児の父である私も、自宅にこもって遊んでいる子どもたちの姿を目の当たりにしていました。私が幼い頃にも台風などでの休校はあったのですが、これだけ長い間、休みが続いた経験はありません。
本来なら先生や友達と顔を合わせて色々なことを学んでいたはずの時間が、家にこもる時間へと変わってしまった。
当たり前の経験や刺激が得られなくなっていることに危機感を覚えていました。

 

もともと可児夏まつりを中止した時点では、大きなお祭りは無理でも、人の集まりすぎない地域の小さなものなら、予定どおり開催されるだろうと踏んでいました。けれども、今年はそういった小さなイベントも軒並み中止となっています。
毎日の学校生活やちょっとした外出・イベントなどは、例年なら当たり前にあった子どもたちの貴重な体験の場です。それらが次々失われている現状に、機会損失の怖さを感じました。
何もなければ、安心して暮らせるのかもしれませんが、それでは子どもたちには大きなこの1年が、空っぽの1年となってしまいます。思い出づくりを考えたきっかけは、こうした経緯からでした。

 

大切なのは、大人から子どもへ「縁」をつないでいくこと

 

 

――安全への意識が高まる中でのイベントの開催には、逆風も大きかったのではないかと思います。

 

そうですね。ただ、反対や批判があったとしても誰かが機会を作っていかないと、子どもたちの成長にマイナスな状況は変わらないのではないかと考えました。
8月に開催する予定だったスカイランタンの打ち上げイベントも、屋外で十分に距離を取りながらおこなえるとして企画しています。

 

当初、可児市全域の小学生を対象とする予定だったこのイベントですが、感染状況の悪化などを受けて、さまざまなところから抵抗があり、最終的には今渡南小学校のみで開催する計画になりました。
1学期の終業式の日に子どもたちにチラシを配り、保護者の方と相談した上での参加を促したところ、その日の夜には100組すべてが埋まることに。やはり家庭からはこうした機会が求められているのだと再確認できました。
結局、お盆前に感染が広がったことで延期となってしまいましたが、9月に無事開催でき、ホッとしているところです。

 

 

――代表の中で、こうした取り組みへの原動力となっているモノ・コトはありますか?

 

子ども時代の体験でしょうか。小学生の頃、学校のグラウンドで映画を観たことが、いまでも鮮明に記憶に残っています。

 

学校って本来、勉強する場所じゃないですか?けれど映画の上映会では、日常とは違う使い方をするわけです。そういう非日常の体験って子どもにはとても特別で、いつまでも思い出となって残るんですよね。

 

で、その頃は「楽しかった」という感想で終わるんですが、少しずつ大人になってくると、私たちを喜ばせるために誰かが一生懸命になっていたことがわかってきます。その人たちの想いがあったからこそ、私たちが最高の体験を受け取れた。その縁を、次は私たちが子どもたちにつないでいく番だと感じています。

 

――こうした子どもたちへの想いと、大幸住宅可児工房での家づくり。両者にはつながる部分があるでしょうか。

 

はい。私たちの仕事は、この地域に住む方たちがいて初めて成り立つ仕事です。いまの子どもたちが大人になったとき、この地域に住みたいと思ってくれなければ、たちまち続けられなくなる仕事なんですね。

 

可児市だけに限って言えば、歴史的な財産がある街ではないですし、大きな名産品があるわけでもありません。その中で子どもたちに郷土愛を持ってもらうためには、いまここに住んでいる大人たちとのつながりがきっと大切になるはずです。

 

私は各務原で生まれて、20年前に地縁も血縁もない可児市へとやってきました。初めての土地でなかなか暮らしに慣れない中で、可児市の方たちはとても暖かく迎え入れてくれたんです。

 

思いやりは特別なことではないかもしれませんが、「人と人」「人と地域」がつながっていくためにかけがえのないものです。やがて子どもたちが大人になり、結婚して子育てしようと考えたとき、この街で育てたいと思えないような可児市では寂しいじゃないですか?だからこそ、大人と子どものつながりが重要になる。
そのような場を地域が協力して作っていくことが大切なので、スカイランタンの打ち上げイベントでは、私が主催という形ではなく、大人みんなで作っていく形を取りました。

 

私にできるのは些細なことかもしれませんが、思い出づくり、家づくりを通して、地域に貢献したい気持ちは同じです。

 


地域の豊かさがあって初めて、私たちはこの街で生きていける
 

 

――「地域への貢献」という言葉がありましたが、家づくりの観点で具体的に取り組んでいることはありますか?

 

大幸住宅可児工房では、地域の風景が豊かになる家づくりを心がけています。

 

家を建てることは、その町に形としての家が残り続けることです。人はその町で暮らしていきますし、子どもたちにとっては、町の景色が幼い頃の原風景となる。風景の豊かな町を作っていくことが、巡り巡って地域への貢献につながっていくと考えています。

 

ちょうどいま、7区画で構成される分譲地を上恵土に作っています。そこでは、緑で四季の移ろいを感じられる風景づくりを目指しました。隣地との境界線にフェンスなどは設けず、7区画全体が一つのコミュニティとなる工夫を取り入れています。おうちの庭には、それぞれ違った実のなる木を植え、私たちの家づくりに共感してくださる価値観の近いご近所様同士が、庭の木をトピックに自然とコミュニケーションを図れる作りとしました。

 

佇まいの美しさが視覚的な地域の風景ならば、ご近所のコミュニティは精神的な地域の風景だと言えます。町とのつながり、人とのつながりを意識すること。それが私たちの家づくりの根本にあるテーマです。

 

――家づくりにおいて大切にしている信念のようなものがあれば教えてください。

 

先に話したとおり、私たちの仕事は、お客様がいて初めて成立する仕事です。だからこそ、満足いただける住まいを提供していかなければならないのですが、その一方で、お客様の要望を全て受け入れて設計をおこなうことが、ただ一つの正解だとは考えていません。

 

例えば、耐震性能においては、お客様から指定がなかったとしても、安心・安全な暮らしを考慮し、自発的に耐震3等級を提案できるべきだと考えます。なぜなら、家には家族の命を守るシェルターとしての役割があるからです。仮にお客様が必要ないとおっしゃっても、命を奪うような住まいは提供できません。私たちは作り手の責任として、こうしたこだわりを持っておくべきです。

 

 

同様に、私たちが建てる家には、木目やタイルを模したイミテーションの張物を使いたくありません。本物の素材感を生かした家づくりを目指したいんです。もちろん技術は日々進化していますし、本物同然に見えるものも中にはあるでしょう。しかし、そこに暮らす子どもたちの感性は、イミテーションに囲まれて豊かになるでしょうか?

 

貼り付けた瞬間から劣化し続けるイミテーションとは違い、自然素材には経年の変化を楽しめる特長があります。愛着を持って手入れを施しながら、一生をかけて家を作り上げていく。そういった感性は、イミテーションに囲まれた暮らしからは生まれません。最近では、自然素材の特性を知らない子どもたちが増えていると聞きます。「良いものは手入れすれば美しい状態を保つことができ、一生使えるものになる」こうした知識を住まいを通して子どもたちへと伝えることも、私たち、作り手の責任だと感じています。

 

自分たちの利益のためではなく、お客様とその家族のために一貫した家づくりをおこなっていく。そんな大幸住宅可児工房でありたいですね。


――では最後に、今後家づくりを通じてどのようなことに取り組んでいきたいですか?

 

地域の工務店と協力して、このエリアを盛り上げていきたいです。

 

私は地域の住まいを、その地域に根ざした工務店が担うべきだと考えます。そういった会社で家づくりをするからこそ、お客様から預かったお金が工務店を通じて地域の林業、職人へとつながり、その地域のなかで使われる。地域内で経済を回していくことが、街の豊かさへとつながっていくんです。もしかするとハウスメーカーでも、納得の行く住まいを建てられるのかもしれません。しかしそこで使われた費用が海外や他県、都市部に流れているのだとしたら、その家づくりは街の豊かさにつながっていると言えるでしょうか?

 

お客様にとって家を建てることは、そこにずっと暮らしていくことです。地域全体の活性なしに豊かな暮らしはあり得ません。みなさんの家づくりによって地域全体が潤い、街に活気が溢れる。誰もがずっと住み続けたい街であれれば、やがては別の形でお客様の暮らしにも還元されるでしょう。可児市のように自然と共存する街ならば、なおさらです。

 

だからこそ、たとえ大幸住宅を選ばなかったとしても、地域の工務店で家づくりをしてほしい。私の考える地域貢献とはそういうことなんです。私たちが毎日ここで暮らせていること、当たり前に働けていることは、地域の豊かさがあってこそ。これからもさまざまな形で地域への恩返しをしていきたいです。

 

株式会社大幸住宅可児工房
代表 畑佐 卓

 

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